カテゴリー「コンプライアンス」の記事

内部統制効かん(機関)?

家電量販店大手のベスト電器が心身障害者向けの低料第三種郵便を不正に利用し、巨額の郵便代金を免れていたことが発覚し、地検の捜査は日本郵便にも及んでいます。

この事件の悪質さは、本来障害者向けという弱者救済的な制度を悪用したこと、そして発送を行った当事者はもとより、広告に関わった一連の関係者の間で不正に得た利得をシェアしていたこと、さらには日本郵便のずさんな管理体制にあります。

建築業界、鉄鋼業界、食品業界と広く法令違反により企業の命運が絶たれることが頻々と起きている背景には、悪知恵を抱きそれを企画提案する輩がいるのは当然のことですが、それを抑止する内部監査機関といったものが欠落していることも問題ではないかと思います。

組織、業界も長く続けば腐敗の芽が出てくるものだとしたら、経験の浅い若手社員のなかから選抜したチェック体制を設け、内部統制の一助とすべきではないかと思います。

とはいえ、トップ自らそのような決断を下しているような企業に於いては、自浄作用に期待するのも困難でしょう。その意味では、不正発覚は腹立たしいことですが、それを機に業界全体に自浄作用が半ば強制的に働くのを期待すべきかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

白い恋人の甘い罠

このブログでも先日、コンプライアンスについて触れたばかりでしたが、今度はあの有名な「白い恋人」の石屋製菓が品質偽装で世間を騒がせています。食品業界では雪印、不二家と企業の存廃を問われる事件が続けて明るみに出たのにもかかわらず、またもこのような不祥事が発覚したのは実に残念なことだとは思いますが、ならば同様に企業倫理を厳しく問われるべきだといえるでしょう。

同社のWEBサイトを開いたところ、詫び文がトップに現れたものの、商品紹介のフラッシュ画像やサイト内のリンクが活きたままであり、対応の悪さを感じました。この状況下で、無神経とも思われました。有事に全社体制で対応していないように感じられたのです。

おそらく、同社については世間の厳しい審判が下されることと思います。みやげ物としてあまりに有名なだけに、今後買い求める人が激減するのも明らかです。同社がどのようにして再出発を図るのかはわかりませんが、商品名とパッケージを変えて売り出すようなことはやめてほしいと切に願います。

同社は当面の対応として、送料負担にて返品、費用相当額を商品券で返還することにしていますが、利用する人はまれでしょう。他に対応のとりようがなかったのかもしれませんが、既に途切れたリレーションのうえにはいかなる弁済も無効です。この類の事件は、おそらく内部告発により明るみに出るものと思われますが、そこに至ってからでは遅すぎます。なのに、なぜ?コンプライアンスを軽視する企業は滅びの道を歩んでいきます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

コンプライアンス

少し前になりますが、国土交通省がフジテック社製のエレベーターの一部で強度が不足している鋼材が使われていたと発表した事件を覚えていらっしゃる方は多いのではないのでしょうか。翌13日の時点ではフジテックと鋼材を納入したJFE商事建材販売との間で見解の相違が伝えられましたが、常識的にみて協同したものと思われます。

建築基準法で定める基準に対して最大約1/3の強度不足が見込まれると国交省の発表もあり、以前国内を騒然とさせた姉歯の耐震強度偽装事件と同じ位の大事件だったと思います。そして、おそらくは氷山の一角であろう点に於いても、同様に。

鉄鋼業界で現在問題になっているのは、鋼材に添付される「ミルシート」という証明書です。ミルシートは鋼材の品質証明書(正式には「鋼材検査証明書」というであり、その鋼材の出生や能力をあらわすものであるのですが、テンプラと称し、架空のミルシートが出回っているのが周知の事実でもあります。コンプライアンス(法令遵守)が厳しく求められるこの時代に驚きの事実ですが、企業間のずさんな商慣行、古い業界体質が浮かび上がってきます。

今後、鋼材の取引に於いてはミルシートの保管と販売管理との連携といった、複式の情報管理が求められます。

フジテックの件は基準を下回った事実は事実として、本来使用すべきSS400材を使用せず、SPHCという鋼材を充て、コストカットを図ったことが問題ですが、それに協力した売り手の責任も厳しく問われるべきであり、事実そうなっており、今後益々死活問題として鉄鋼業界全体に波及するものと思います。その影響の中で業界全体の浄化されることを、私は望んでいるところです。

http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha07/07/070712_.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)