空洞化進む
私どもの周辺でも大企業の撤退、海外移転が相次ぎ、地方経済にとって大きな打撃となっています。この現象は派遣切りが社会問題化し、いわゆる社会的弱者を救済すべしといったステロタイプな報道が過熱したのもあって、ともすれば本質を見失いがちになりますが、一時期の人材ビジネスの成長が支えていた国内経済が再び空洞化していくことを意味します。
むろん私はこの格差社会を是とするものではなく、一定の均衡のうえに社会というものは成り立つと考えますが、企業が安定的に活動を続ける際にも雇用のバランスは重要な課題であると思います。仮に人材ビジネスがこうもあっけなく破綻していなかったとしても、経済の空洞化は不可避であったかもしれませんが、追い討ちをかけたのは紛れもない事実であると思われます。
今や有効求人倍率が0.5倍といった超低水準に至り、国内で安定した仕事に就くのは相当に困難です。最低時給1,000円に関する議論もこれから熱を帯びてくるものと予想されますが、雇用と生産性の均衡、内外格差など広く検討したうえで、企業の存続をはかりながら冷静に着地点を見出してほしいものです。
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