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プレスリリース

以前、ある工場の新設に関わったときのことです。昔気質な経営者で、上棟式は欠かせない、だけでなく盛大に行いたいとのご意向でした。

上棟式とは建築の途中で工事の無事を祈願する儀式です。建物の骨組みが出来上がった段階で行い、その後棟木を上げるというのがそもそもの趣向だと聞いたことがあります。「棟上げ式」「たてまえ」などとも言われます。建物の四方に清めの酒を振っていたのが、転じて餅をまいたり、ひねり銭や粗品をばらまいたりするようになったようです。私が幼い頃にはよく見かけたものです。友達を誘ってよく出かけたものです。本来、神事であったものが、いつしか工事関係者への慰安のような意味合いのものに変わり、やがて略式化されついには省略されるようになって、最近はあまりみかけることもなくなったのです。

さて、その上棟式ですが、盛大にやるといっても、企業として取り組むからにはただ品物をばらまけばよいというわけにもいきません。そこで、記念行事として全社的に取り組むことにしました。少なくとも200人を集めようとスローガンは「200スマイル」とし、失われた伝統的行事が盛大に復活するという触れ込みで、近隣にPRしました。また、大勢の来場者へ軽食・ドリンクの振る舞い、駐車場の手配など大掛かりな支度に社員の皆さんもおおわらわでした。

しかし、これだけでは文字通り「建前(たてまえ)」に過ぎる、企業として利益に通じる活動に結び付けなければいけないと考えました。そこで、プレスリリースを活用することにしたのです。

地域のTV局、新聞社、工業系の専門紙にプレスリリースを発信しました。結果として、当日はターゲットとしていた地元のTV局、新聞社、工業系の新聞2紙が訪れ、記事にしてくれたのです。式自体も盛大に執り行ったため、各メディアとも好意的に報じてくれました。顧客企業や業界関係者からの反響が少なくなかったのは言うまでもありません。さらには、さまざまな取り上げられ方をして、社内も大いに沸き、活性化するというおまけもついたのでした。

マスメディアとの付き合い方はなかなか難しいものでもありますが、うまく掲載してもらえたら、自分の口で語る以上に伝わるものです。それは「第三者」が介在しているという客観性と、社会の公器たる報道機関の発する情報に対する信頼・信憑性によるものです。基本的に無料というのも魅力ですが、それ以上の、つまり有料広告では得られない効果も時に期待できるのです。反面、意図するところと異なることを書かれてしまうというリスクもあります。プレスリリースの内容は慎重に詰めなければいけませんが、取材のある案件については当日や事後のインタビューでもしっかりコミュニケーションをとり、また、必要に応じて資料を添えて渡すといった配慮も重要です。

プレスリリースにも色々表現・発信の仕方があって、どう書けば、どのように発信すれば取り上げてもらいやすいかという「コツ」があります。もしプレスリリースに興味のある方はご相談ください。方法論だけでしたら無料でご案内させていただきます。ただし同業者と冷やかしはご遠慮ください(笑)。

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